2009年5月25日月曜日

東京大学で学ぶ

はじめまして。

工学部航空宇宙工学科3年の大谷翔といいます。



昨年度、高専(高校+短大の5年間通う学校)から編入してきました。

高専時代の専攻は電子制御工学です。

そんな経歴もあってからか東大に求めたもの、イメージしていたことも一般受験組とはずいぶん違っていたと思うことも多々あります。

僕が編入学以前に一番求めていたものは”専門”でした。技術者の道を突き進むなら日本一の環境、世界から評価される大学で専門を磨きたいという一心で受験を決めました。



僕から見た東京大学の良い点、悪い点を挙げると、



【良い点】

・人

東京大学には色々なものに秀でて、野心を抱く人が多くいるように思います。勉強だけではないです。

ノーベル賞級の研究を志す人、政治家となって日本を改革しようとする人、起業を考える人、・・・、人を惹きつける個性を持つ人



・研究レベルや施設

研究レベルや施設がとても充実しています。教授陣は日本の権威ばかりで研究室に伺えばワクワクするような最先端のお話を山ほど聞かせてくれます。自分で学習を進めるにしても、日本一大きな大学図書館である総合図書館や各学部・学科の図書館へ行けば探していた専門書や論文が必ず見つかります。勉強以外でも、ジムやカフェなどの施設もあり、生活自体を充実させる環境まで整っています。



・機会

東京大学では毎週のように各界の大物を呼んで、講演会やシンポジウムをやっています。そういった人達の話を直に聞き、質問などをぶつけられるのはとてもためになる経験です。就職活動においても憧れの舞台で活躍するOBから率直な意見を聞くこともできます。主体的に行動すれば、東京大学は選びきれないほどの機会に恵まれています。



【悪い点】

・国際的視点

 学生時代から世界へ出る、そして世界から東京大学で来る学生が少ないことは大問題です。東京大学はこの点で大きく大学ランキングの順位を下げています。なかには、学術面での評価は高いから問題ない、東京大学は世界トップレベルだと唱える人もいます。しかし、将来必要となるのは、研ぎ澄まされた専門性のみでなく、広い知識と経験から成る”他人を受け入れる心意気”と”自らを堂々と表現する自信”が必要だと僕は考えています。国際舞台ではそれまでの人生で出会ったこともないような人や考え方に出会う確率が高く、その経験から自らを見つめ、人生の方向性まで見定められるようになる人までいます。このようなチャンスを学生がなかなか利用しきれていないことが非常に残念です。







このUT-IRISの活動を通して、学生レベルでの東京大学の国際活動を活性化し、さらに東京大学を、日本を魅力的にしていきたいです。

僕は海外といえばまだ、米国、オーストラリア、台湾しか行ったことがありませんが、自分自身もこの活動を通して見識を広めていき、また日本の魅力も発信していこうと思います。

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